オンライン食事診療について


手作り食による治療(食事療法)への道のり

現在、木原ペットクリニックでは、西洋現代医学、東洋医学、西洋伝統医学、自律神経病、栄養療法という考え方に基づいた医学、それらを総合して行う、統合診療を行っています。

しかし、私はもともと、西洋現代医学しか知りませんでした。大学で現代医学を学び、勤務医時代も毎日手術補助をし、20~30頭の入院動物に注射を打って、点滴の針を刺しなおしていました。

その頃から、もう少しこの子たちの負担を減らせないものかという想いはありましたが、この方法が当時の私にとって最大限の医療を施す唯一の術だったため、開業後もしばらくはそのままでした。

ところが、調子が悪くて病院に来ていただいた子の、いろいろな検査をしていく上で、検査で異常が出ないことがあり、そのことに違和感を感じるようになりました。対症療法や、サプリメントで対応できる時はまだいいのですが、そうでない時もあります。見た目で違和感を感じて検査では異常がないというときは、特に判断に迷いました。

さらに、人間の医療分野でも抗がん剤治療の限界を感じる方が増えるなど、現代西洋医学一辺倒に対する疑問を、徐々に感じるようになりました。

「このもやもやをなんとか解消できる方法はないものか」といろいろ調べ、漢方治療や鍼灸にたどり着き、2014年から、東洋医学診療を開始しました。

始めてみると、今までのもやもやはどんどん消えていきました。漢方で不調が治る子が増えただけでなく、見た目(視診)や自宅での様子(問診)から、どこからこの不調が来ているのかがわかるようになったのです。

さらに、使える薬の少ないうさぎ、ハムスター、インコ、フェレット、ハリネズミなどの診療においても対応できるようになりました。

その後、他の代替医療のメディカルアロマ、バッチフラワーレメディ、自律神経療法についても勉強し取り入れました。

改めて統合医療の有用性を感じる日々でしたが食事(フード)療法という点では、満足できない状況が続きました。各社のドライフードの原材料やフードを調べたり、フードセミナーに参加したり、他院の手作り食の治療レポートを見るなど模索し続けていました。

ちょうどその頃、アメリカで研究が進んでいる食事管理(犬と猫のホリスティック栄養学)を荒木幸子先生より学ぶ機会に恵まれ、診療に取り入れたところ、その効果に驚きました。明らかに、目に見えてよくなっていく子、薬がいらなくなる子が続出し、中には初めから食事療法だけで完治する子もいます。

「医食同源」、「食べ物が体を作る」、身体の本質を捉える治療が食事療法なのだと確信したのです。

オンライン食事診療について

私のクリニックは、鳥取県倉吉市という県中部にあります。
県外からお越し下さる方も多く、とても嬉しく感じる反面、移動手段による“動物たちの身体への負担”を懸念しておりました。
そこで、写真を貼付して頂いたり、細かい症状をお伺いしながら、メールでの診察を取り入れ始めました。

私の実践している食事療法は、単なる手作りご飯ではなく、あくまでも治療を目的にした「栄養素による治療」です。
「本当に食事だけで治るの?」そのような疑問を感じられる方が多い実情もあり、疑問を払拭することから始めること、又、「病状ごと」のレシピではなく、「その子ごと」の個体に適したレシピを診断するので、分析にはかなりの時間が必要となります。
オンラインでは、視診・触診ができないこと、又、日々の診察と並行しての作業となるためどこまで対応できるのかという不安もありましたが、この度、このような食事療法を探している方が全国にいるのでオンライン診療をしてほしいという要望を頂きました。

私の知識のベースとなっているアメリカの栄養学は、まだ日本ではあまり普及していません。
しかし、今までの成果を踏まえると、現在、色々な病気で苦しんでいる子たちやそのご家族へ「希望」を感じて頂くことのできる治療法だと確信しています。
動物病院に通うだけでなく、“おうちでできること”があるという事実を多くの皆さんへお伝えしたいと思っています。

上述の通り、直接、症状を見せて頂ける方はお越し頂くことでより正確で総括的な診察ができます。
遠方の方でも、お住まいの地域に食事療法の治療を受けて頂ける病院がある場合は、そちらをご紹介させて頂きます。
近くに食事療法を受けられる病院がなかったり、体力的に移動が難しい場合は、こちらのオンライン食事診療をご利用頂ければと思っております。

オンライン食事診療には、ご家族のご協力が必要です。

オンライン食事診療はメールのみで病状を把握しなければなりません。ご家族から見た患者さんの詳しい様子を教えていただいたり、色々な写真を送っていただいたり、追加の情報を何度も質問させていただくかもしれません。ご面倒をおかけすることになりますが、正確な情報収集のため、ご協力をよろしくお願いいたします。

オンライン食事診療の各プランについて

※料金は、すべて1頭につき、税別の表記です。

①初診診察(カウンセリング) / 3000円
ご相談なさりたい方は、まずは初診カウンセリングをご利用ください。

対象:現在、病気を抱えている。
病名はついていないが不安がある。
食事療法に興味があるが、取り入れる必要があるのかを知りたい。
現在与えている食事が、うちの子に合っているかを知りたい。
薬や市販の療法食以外の改善方法を、模索している。   など。

②食事療法(レシピ提案)/ 7000円
初診カウンセリングを受診したうえで「うちの子に合ったレシピ」を 実践されたいという方はご利用ください。

【内容】
現在の食事の組成を分析し、その子ごとに必要な栄養、不要な栄養を診断しご提案致します。 完全手作り食を活用できる方・フードも取り入れないと時間のない方など飼い主さんの生活スタイルによってできる範囲は異なると思います。 この点も、率直なご希望をお聞かせください。 飼い主さんが対応できる範囲での最善のレシピを診断致します。

尚、「レシピ提案=症状が改善する」という簡単なものではありません。 食事療法を開始し「約1週間後(症状により異なりますのでメールでお知 らせいたします)」を目途に変化をお知らせください。 その変化を踏まえ、レシピの再構築が必要な際は改めてご提案させて頂 きます。 腸内環境は概ね1週間の食生活でガラっと変わります。 今までの経験上、初期段階で症状が思わしくない場合でも、おおよそ1ヶ月で、現在の症状にベストなレシピを決定できます。 症状を改善に導くことが目的で始めておりますので、お申し込み後、1ヶ月はレシピの再構築も含め、無償にてご相談に応じさせて頂きます。

尚、病気の症状は「身体全体のバランスの乱れ」によって起きています。 お申し込み時の症状に適したレシピでも、その後の「改善傾向に向かう 身体の変化」により、他の栄養素を取り入れた方が良くなることも考えら れます。 しばらく続けて頂いて、また気になる変化が起きた際は、再度、食事療法(④)をお申し込み頂けます。

③オンライン通院 / 1か月3000円
初診(①)、食事療法(②)を受診された方で、最終的なレシピ決定後も、細かい症状の変化などを相談したいという方はご利用ください。

メールでのコミュニケーションで回数制限を設けた場合、ご質問をまとめようというお気持ちになられたり、ちょっとした疑問点を質問することを躊躇されることがあるかもしれません。 そのようなことなく、気軽に相談していただきたいので、1ヶ月単位でのご利用とさせて頂きます。

④食事療法(レシピ提案)2回目以降 / 5000円
初回は、その子ごとに現在食べている食事の組成・量の分析が必要となるため、かなりの時間を要します。 2回目以降、私の方でご提案したレシピの再構築であれば、状況を把握できておりますので、こちらの料金にてご対応させて頂きます。

オンライン食事診療のながれ

症状の重い子について

オンライン診療では基本的に食事(食材)のみでの治療が基本となります。 但し、症状によっては、漢方などの力を借りた方がより早く改善するケースもありますので、必要と思われる際にはご提案させて頂くこともございます。

症例データ収集へのご協力のお願い

人間と違って、動物は言葉を話すことができません。 例えば、痛みの症状があっても「ここがこんな風に痛いよ」と症状を伝えることができません。 検査結果にあらわれるような数値にまで悪化し、ようやく気付いた時には手遅れになっていることもあります。

そんな現実もあるからこそ、私は統合医療(自然療法)をベースに診療をしています。 そして、統合医療という方法があることをできる限り多くの飼い主さんへ伝えたいと思っています。

鳥取県にあいな農園という小さなハーブ農家があります。 こちらの農家さんから「統合医療に興味のある飼い主さん」と「統合医療を実践している獣医師」の出会いの場となるサイトを立ち上げたいという依頼がありました。 私の目的と合致しているので、ご協力をしたいと思っています。

その際、皆様の症状の変化を「症例」としてご紹介させて頂けたらと思っています。 獣医学部の教育は現代西洋医学が主流なので、薬のみを使われる動物病院が多い現実があります。そして、「食事なんかで治る訳がない」「自然のもので治る訳がない」と思われている方が多いという現実もあります。

もちろん自然療法も万能ではありません。 私も、症状によって「薬」が必要だと思う時は治療に取り入れています。しかし、最初から「薬」に頼るよりも、まずは自然の力で基礎体力(自己治癒力)を高めてから「薬」を取り入れるだけでも、その後の薬の効果も異なると実感しています。

人間と違って動物は、「自分で治療を選択する術」がありません。 だからこそ、ひとつでも多くの小さな命に選択肢を増やしてあげたいと思っています。 その為には、「自然療法は効かない」という誤解を解く必要があると思っています。

このような目的から「症例」の1つとして、症状の変化やお写真などの提供にご協力頂けると嬉しく思います。

症例を紹介させていただくのは、あいな農園の統合医療関連サイト、荒木幸子先生の犬猫ホリスティック栄養学の会ホームページ、木原ペットクリニックのブログ内に限ります。尚、あくまでも「症例」としてのご紹介ですので、ペットの基礎情報(名前・年齢・性別・体重・食べていた食事・画像など)のみで、飼い主さんのお名前など情報を特定できるものが開示されることはございませんのでご安心下さい。

また、症例紹介に同意されない方は、初診票をご記入の際に、「同意しません」にチェックしていただければ紹介は控えさせていただきますので、紹介を希望されない方も、遠慮なく食事診療にお申込みください。

お申込み

ご希望の方はこちらよりお申込みください。


②食事療法  ③オンライン通院  ④食事レシピの再構築
をご希望の方は、ご相談上の流れに応じてお申込みいただきます。

オンライン食事療法についてより詳しく知りたい方は、こちらのウェブサイトもご参照ください。あいな農園さんの「ペットの幸せを考える、代替療法ナビ」