※お知らせ・・・現在、病気の子へのオンライン対応は、「オンライン診療(自律神経治療)」、病気予防のための食事セラピーは、「リアルドッグ栄養セラピー」として、実施しております。ここでは、「オンライン診療(自律神経治療)」について、説明いたします。
「リアルドッグ栄養セラピー」については、院長ブログ(アメーバブログ:ドッグ&キャット クリニカルキッチン)にて、ご案内しています。
オンライン診療について
動画での説明はこちらからご覧ください。
- 体の不調には、自律神経が深く関わっている。
- 「リンパ球数」を見れば、自律神経の状態がわかる。
- 自律神経を整えるには・・・。
- オンライン診療の実際
- 事前相談・「20項目の質問による、五臓の虚の体質診断」お申込み
オンライン診療を受診された方からのメール
『アイの病気のことでこの1年いろんなことがありました。余命宣告を受けて失望したりした時もありました。
木原先生のところでお世話になり、当時はあきらめの表情をしていたアイが、食欲旺盛で元気に走り回れるようになりました。1年前からは想像もできない回復ぶりです。
先生には感謝しかありません。本当にどうもありがとうございます。来年もアイの健康寿命を延ばすべく、見守っていきたいと思います。』
体の不調には、自律神経が深く関わっている。
自律神経という言葉を聞いたことがありますか?
自律神経は、「交感神経」と「副交感神経」という、2つの神経システムで成り立っています。これらの神経は、体全体に張り巡らされていて、常に働いています。
昼間は元気に体を動かして、仕事や勉強に集中するために必要な働きを「交感神経」が、夜は体を休めて回復させるための働きを「副交感神経」が行います。
もし、悩み事や心配事があって夜も頭と体を休めることができず、「交感神経」が働きっぱなしになってしまうと、2つの神経のアンバランスが生じます。
自律神経は体の機能を調節していますので、アンバランスが生じれば、体の不調となって現れます。
例えば、悩み事や心配事により、「交感神経」が働きっぱなしになった場合、体の血管が収縮しっぱなしになって血流が悪くなるとともに、心臓に負担がかかったり、体温が低くなりがちになったりします。
その状態が長く続けば、体中の臓器がうまく養えなくなり、病気になります。
「リンパ球数」を見れば、自律神経の状態がわかる。
自律神経の2つの神経は、血液を造るところにも関わっています。
「交感神経」が働いている間は、白血球のうち「顆粒球」が増え、「副交感神経」が働いている間は、白血球のうち「リンパ球」が増えます。つまり・・・
- 顆粒球が多く、リンパ球が少ない・・・交感神経が強く、副交感神経が弱い。
- 顆粒球が少なく、リンパ球が多い・・・交感神経が弱く、副交感神経が強い。
- 顆粒球もリンパ球も少ない・・・自律神経全体が弱い。
ということがわかります。
交感神経が強すぎると、急性炎症に関わる「顆粒球」が増え過ぎ、化膿しやすい体質になります。一方、腫瘍を見つけ出し小さいうちに排除してくれる、腫瘍の偵察隊「リンパ球」が減るため、腫瘍を排除しきれません。腫瘍を患っている犬のリンパ球は、1500個/μl以下になっていることが多いです。腫瘍を治すためには、リンパ球の数を増やさなければなりません。
この1500個/μlという数値は、血液検査では正常とされている範囲内ですので、注意が必要です。
自律神経を整えるには・・・。
自律神経のアンバランスを整えるのは、簡単ではありませんが、方法はあります。以下のようなことが必要となります。
- 副交感神経の働きを弱くするお薬を使わない。
- 「自律神経」の働きは、中医学の「気」の働きと似ている。「気」を整える中医学内科治療(漢方)や鍼灸による治療を行うことで、自律神経を整えることができる。
- 楽しくておいしい(精神的アプローチ)、新鮮で栄養バランスがいい(身体的アプローチ)、犬の体のしくみに合った三大栄養素割合のリアルフードによる手作り食。
- 生活環境をチェックし、自律神経を整えるような生活習慣を取り入れる。
- 精神状態を整える治療を取り入れる。(バッチフラワーレメディ)
- 「副交感神経」を刺激する治療を取り入れる。(交流磁気治療)
症例1
チワワ、10歳時、アトピー性皮膚炎の治療として免疫抑制剤を処方したところ、リンパ球が2000個/μl台から、半年後には0個/μlまで減少した。嘔吐、食欲不振、低アルブミン血症が悪化し、入院点滴治療、さらなる免疫抑制剤と療法食(ドライフード)による治療を行った。診断は炎症性腸疾患、膵炎、肝炎。
退院後、リンパ球を増やす治療として、漢方治療、バッチフラワーレメディ、食事療法(犬の体のしくみに合った三大栄養素割合のリアルフード)等を実施し、徐々に免疫抑制剤を減薬、1年後には1500個/μl、2年後には2700個/μlまで回復し、漢方治療を継続しながら元気に過ごすことが可能に。
症例2
フレンチブルドッグ、7歳時、アトピー性皮膚炎の治療として免疫抑制剤、ステロイド剤、療法食(ドライフード)による治療により、リンパ球が1000個/μl以下まで減少、その約1年後にハイグレードの悪性腫瘍発症。
切除手術後、相談のうえ抗がん剤は使用せず、漢方、食事療法(犬の体のしくみに合った三大栄養素割合のリアルフード)、バッチフラワーレメディ、交流磁気治療を実施。1年後には1800個/μlまで回復し、腫瘍の再発なく元気に過ごす。
オンライン診療の実際
まずは事前相談を行うとともに、自律神経診断、中医学体質診断「20項目の質問による、五臓の虚の体質診断」をZOOMで行います。
そこで、症状や病気の内容、自律神経治療により改善する可能性があるかどうか、治療が可能かどうかを判断します。改善の可能性があり、治療可能と判断され、飼い主様が希望されたら、受診開始となり、診察料をお振込みいただき、本格的な治療をスタートさせます。
必要に応じて、往診を行います。(近隣の方は、直接クリニックにお越しいただいてもけっこうです。)
3ヶ月間、集中して治療を行います。
3ヶ月間の治療が終了した後は、食事療法をご家庭にて引き続き行っていただきます。中医学(漢方)治療は、必要に応じて、継続してください。
事前相談・自律神経と体質診断 お申込みフォーム
「20項目の質問による、五臓の虚の体質診断」の詳しい話